ジョイントベンチャー 【JV】 Joint Venture
概要
ジョイントベンチャー(JV)とは、複数の主体(個人や企業、公的機関など)が共同で事業を行うこと。企業の形を取る場合は「合弁企業」と訳されることが多い。特定の複数の主体が互いの利益の増進を目的に契約を結び、資金や人材、設備などの経営資源を出し合って、あるいは相手方への利用を許諾することにより、共同で事業を営むことを指す。
企業間などでよく行われるのは共同出資の法人を新たに設立する方式で、「合弁企業」「合弁会社」などと呼ばれる。参加者は出資比率に応じて資金や人材を出し合って単一の企業体を構成し、出資者として応分の利益を得る。外国企業が進出する際に国内の有力企業と合弁する例も多い。
より簡易な方式として、法人などは新たに設立せず、参加者が業務提携に関する契約を交わして既存の経営資源を持ち寄り、共同で事業を遂行する方式がある。設備や得意客を持つ企業と技能を持つフリーランスの個人事業主の間で交わされる例がよく見られる。
建設業界や土木業界などに場合には、大規模な工事を複数の企業が共同で受注、施工することをジョイントベンチャーという。「共同企業体」として制度化されており、案件ごとに組成される一種の組合である。複合的な案件で得意分野が異なる企業が組む事例や、大規模な公共事業を単体では請け負えない地場の中小事業者が共同で受注する事例などがよく知られる。
(2020.10.21更新)