カーブアウト 【carve-out】
概要
カーブアウト(carve-out)とは、「切り出す」という意味の英熟語で、ビジネス分野では企業が事業部門を分離して新会社として独立させることをこのように呼ぶ。会社分割制度を利用して、企業が内部の特定の部門や事業を新たな法人として分離することを指す。分離する理由は様々で、事業を外部に売却するため、外部のパートナー企業との合弁事業とするため、不採算事業や本業との関連が希薄な部門を切り離して「選択と集中」を進めるため、成長著しい新規事業にベンチャー的な独立性や機動性を与えるため、などの理由が多く見られる。
カーブアウト後の新企業と母体企業の関連にも様々パターンがある。母体企業の子会社、あるいは外部資本を加えた関連会社として資本関係を継続する手法を「スピンオフ」(spin-off)、新会社の株式を外部に売却し、母体企業から完全に独立させる手法を「スピンアウト」(spin-out)という。このいずれかの同義語としてカーブアウトという語を用いる例も見られる。
(2022.10.3更新)