ブルーオーシャン戦略 【blue ocean strategy】
概要
ブルーオーシャン戦略(blue ocean strategy)とは、企業の経営戦略の一つで、競争の激しい既存の市場を避け、それまでになかった価値を提示する独自の製品やサービスにより新たな市場を開拓するというもの。一つの製品カテゴリー内で多数の企業が競合し、低コスト化や高付加価値化による激しい競争を繰り広げる既存の市場を血みどろの「レッドオーシャン」とし、その争いに巻き込まれない新たな市場(ブルーオーシャン)を作り出すことを目指す戦略である。
そのためには、自社の製品やサービスに対し、既成概念に囚われず大胆に何かを「取り除く」「減らす」「付け加える」「増やす」という決断を行い、既存の他社製品と比較されにくい新しい製品カテゴリーとして認識させることが重要となる。
2005年にフランスの経営大学院(ビジネススクール)であるINSEADの教授、W・チャン・キム(W. Chan Kim)氏とレネ・モボルニュ(Renee Mauborgne)氏が共著「Blue Ocean Strategy」(ブルーオーシャン戦略)で提唱した。
氏らは具体例として、性能競争が過熱していた家庭用ゲーム機市場において新たな操作機器および操作方法により今までにないゲーム体験を提供し新たな顧客層を開拓した任天堂の「Wii」や、洗髪やひげ剃りを省略しカットのみ10分1000円で安く素早く散髪できる理容店チェーン「QBハウス」などを挙げている。
(2021.6.4更新)