CDP 【Career Development Program】 キャリアデベロップメントプログラム

概要

CDP(Career Development Program)とは、企業などが実施する人材育成プログラムの一つで、本人の中長期的な職業人生(キャリア)を充実させる観点から計画的に行われるもの。

個々の従業員の能力や適性、希望を考慮し、社内での長期的なキャリア形成を見越して行われる人材開発プログラムである。会社として求める人材像や様々なキャリアパス、ロールモデルを伝え、一人一人に目標のキャリア像を策定してもらい、教育・研修プログラムと人事上の異動や配置の組み合わせによって育成を図る。

具体的には、希望するキャリアパスに関連する知識や技能を身に付けるための研修、目標の職位に必要な資格取得の支援、必要な経験を積むための異動や配置転換、希望のポジションに「立候補」できる社内FA制度、社外での自己啓発の奨励などの施策がある。

CDPの導入により、各社員が自身の現在の社内での立ち位置やキャリアの将来像を見通しやすくなり、職務に対する責任感や主体性の向上、会社に対する帰属意識の向上、離職率の低下などが期待できるとされる。一方、評価制度との整合性の確保、組織や事業のグローバル化への対応、人材の流動化や中途入社社員への対応など困難な点も指摘されている。

(2025.2.25更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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