コーポレートブランド 【corporate brand】
概要
コーポレートブランド(corporate brand)とは、企業そのものを表すブランド。個別の製品やサービス、事業などではなく、企業やその事業全体を表すブランドで、企業のイメージや信用を象徴する。企業は個別の製品や製品系列、事業部門などに対して名称やシンボルマークなどを与え、顧客や消費者に一定のイメージを訴求することがある。これをブランドというが、コーポレートブランドはその企業の製品全体に展開されるブランドを指す。
コーポレートブランドを定めることで製品やサービスに共通のイメージを想起させることができ、その認知度や信頼度を高めることで競合優位を築くのに役立つ。新規事業や新製品を展開する際にも、それまでのブランド訴求の蓄積により速やかに市場に浸透を図ることができるようになる。
典型的な例は企業名をコーポレートブランドとする場合で、自動車メーカーなどの中には製品のモデル名を社名から始める事例がよくみられる。旧松下電器産業の「ナショナル」のように企業名とは別にコーポレートブランドを展開する例や、松下が海外向けに展開していた「Panasonic」のように国によって異なるコーポレートブランドを展開する例(いずれも現在は社名に統一)などもある。
(2025.1.26更新)