ディストリビュータ【distributor】
ディストリビュータとは?
配給者、代理店、卸売業者、配布者、分配器などの意味を持つ英単語。外部から受け取った製品や信号などを複数の対象へ分配・配布する主体を指す言葉で、流通事業者を指す用法と、装置・設備を指す用法とに分かれる。

IT業界では、ハードウェアやソフトウェアなどのパッケージ製品をメーカーや販売元から仕入れ、他の事業者へ卸売する流通業者を指すことが多い。最終利用者への直接販売ではなく、システムインテグレータ(SIer)や小売事業者といった中間の事業者を顧客とするのが一般的である。販売代理店や輸入代理店、専門商社などがこれに該当し、「ディーラー」「ディストリビュータ」もほぼ同義の語として用いられる。
ディストリビュータは大量仕入れによる在庫管理や物流を担い、メーカーにとっては多数の販売事業者と個別に取引する手間を省き、在庫リスクを分散できる利点がある。製品の動作検証、技術サポート、ライセンス管理といった独自の付加価値を提供する事業者もあり、「付加価値流通業者」(VAD:Value-Added Distributer)と呼ばれることがある。
近年では、クラウドサービスの普及に伴い、物理製品の流通に加え、クラウドサービスやオンラインライセンスを販売事業者へ提供する「クラウドディストリビュータ」と呼ばれる事業形態も広がっている。ソフトウェア分野では、ライセンス管理やサブスクリプション契約の取り扱い、販売パートナー向けの教育・認定制度の運営を行う場合もある。
電気分野では複数の機器へ電力を分配する装置を、映像・音響分野では一つの信号源の出力を複数のディスプレイやスピーカーへ送り出す装置を指すことがある。ただし、これらの分野では「分岐器」「分配器」「変換器」などと訳語で呼ばれることが多く、「ディストリビュータ」という外来語はあまり使われない傾向がある。
関連用語
他の辞典等による「ディストリビュータ」の解説 (外部サイト)
資格試験などの「ディストリビュータ」の出題履歴
▼ 基本情報技術者試験
【平21修7 問22】 OSS(Open Source Software)における,ディストリビュータの役割はどれか。