二乗平均平方根 【RMS】 Root Mean Square
概要
二乗平均平方根(RMS)とは、複数の値から求める平均値の一つで、各値の二乗の算術平均を求め、その平方根を取った値。二乗の平均値の平方根。電気や電波、光、音など波動現象の平均的な強度を表す際などによく用いられる。標本や観測値などのn個のデータ系列があるとき、各々の値の二乗を足し合わせ、データの個数nで割って平均を求める。その値の平方根が二乗平均平方根となる。二乗した後に平方根を取るため、元の値の系列と同じ次元、単位で表される。実用上は積和演算回路で処理でき高速に算出できるという特徴もある。
物理学や電子工学、音響工学などでは、交流電流や電磁波、音波など周期的に強度が変化する波動現象を扱う際に、振幅の平均的な大きさを表すのに用いられることがある。例えば、交流100Vの電流は電圧の二乗平均平方根が100Vになる交流電流で、約141.4V~約-141.4Vの範囲を周期的に上下を繰り返している。
(2024.7.5更新)