ベンチマーキング 【benchmarking】

概要

ベンチマーキング(benchmarking)とは、企業などが自らの製品や事業、組織、プロセスなどを他社の優れた事例を指標として比較・分析し、改善すべき点を見出す手法。比較対象とする相手やその実績などを「ベンチマーク」(benchmark)という。

改善対象となる分野や関心領域について、既存の優れた実践事例(ベストプラクティス)、自らより優れている競合他社の事例などを比較対象として選択し、同じ基準に揃えたデータなどを用いて比較・対照し、改善のためにうべき施策を検討・実施する。

具体的な手法は様々だが、対象とする領域や主題を明確にすること、比較のために必要なデータ情報は彼我で同じ基準や参照元、調査手法により得ること、分析に終わらず具体的な施策に落とし込み、実施結果を評価することなどが重要であるとされる。

選択した主題によっては、比較対象として同じ業界内の競合ではなく、他分野・異業種でその主題について優れた実践をっている組織などを選択する方が良い場合もある。航空会社が給油手順の改善のため自動車レースのプロチームに学んだ事例などが知られている。

(2019.3.28更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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