トランスフォーメーション【transformation】
概要

IT分野では、データの形式や構造を別の形式へ変換する処理をトランスフォーメーションと呼ぶことがある。異なるシステム間でデータを連携させる際に受け手側の仕様へ合わせてデータの配列や表現形式を変換する工程や、プログラムのソースコードを別の言語や形式へ変換する処理などが該当する。
ビジネス分野では、既存の仕組みや事業モデルを抜本的に刷新する取り組みをトランスフォーメーションと呼ぶことがある。単なる改善や効率化ではなく、従来の構造を根本から作り変えるような大規模かつ不可逆的な変化を表す語として用いられる。
代表的な用語として、デジタル技術を前提に事業・業務の構造を転換する「デジタルトランスフォーメーション」(digital transformation)がある。ここから派生して、事業戦略や組織構造全体を刷新する「ビジネストランスフォーメーション」(business transformation)、脱炭素・環境対応への産業転換を指す「グリーントランスフォーメーション」(green transformation)、AIを業務や製品に深く組み込む変革を指す「AIトランスフォーメーション」(AI transformation)など、対象領域や手段を冠した「~トランスフォーメーション」という複合語が広く使われている。
これら複合語の略記では “transformation” を “X” と表記する慣例がある。デジタルトランスフォーメーション」は「DX」、「ビジネストランスフォーメーション」は「BX」といった具合である。英語では接頭辞 “trans-” と “cross-” は多くの場合に置き換え可能であると考えられており、“cross” は「十字架」という意味から “X” (十字を傾けた形に見える)で置き換える慣例があるため、“trans-” の略字として “X” が用いられる。