読み方 : アンゾフのせいちょうマトリクス

アンゾフの成長マトリクス 【Ansoff matrix】

概要

アンゾフの成長マトリクス(Ansoff matrix)とは、企業の成長戦略を、市場の新規性の有無、製品の新規性の有無の組み合わせで4つに分類し、格子状に図示したもの。市場と製品の特徴から、取るべき戦略を類型化している。

解説 1957年にアメリカの経営学者イゴール・アンゾフ(Igor Ansoff)氏が考案した。縦軸を当該企業にとっての市場の新規性(新規/既存)で2分割し、横軸を製品やサービスの新規性(新規/既存)で2分割することにより、平面を4つの象限に分割する。

製 品
既 存新 規


市場浸透新製品開発

市場拡大多角化

これら4つの象限はそれぞれ、現在の市場で既存製品の売上を拡大する「市場浸透」戦略、現在の市場へ新規に開発した製品を投入する「新製品開発」戦略、未経験の市場へ既存製品を売り込む「市場拡大」戦略、未経験の市場へ新規に開発した製品を売り込む「多角化」戦略に対応する。

(2020.10.20更新)

他の用語辞典による「アンゾフの成長マトリクス」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「アンゾフの成長マトリクス」の出題履歴

▼ ITパスポート試験
平31春 問5】 既存市場と新市場、既存製品と新製品でできるマトリックスの四つのセルに企業の成長戦略を表す市場開発戦略、市場浸透戦略、製品開発戦略、多角化戦略を位置付けるとき、市場浸透戦略が位置付けられるのはどのセルか。
平30春 問1】 製品と市場が、それぞれ既存のものか新規のものかで、事業戦略を“市場浸透”、“新製品開発”、“市場開拓”、“多角化”の四つに分類するとき、“市場浸透”の事例に該当するものはどれか。

▼ 基本情報技術者試験
令4修7 問67】 アンゾフの成長マトリクスにおける多角化戦略に当てはまるものはどれか。
令2修7 問68】 アンゾフの成長マトリクスにおける多角化戦略に当てはまるものはどれか。
平30修7 問70】 アンゾフが提唱した成長マトリクスにおいて,既存市場に対して既存製品で事業拡大する場合の戦略はどれか。
平29春 問69】 アンゾフが提唱した成長マトリクスにおいて,既存市場に対して既存製品で事業拡大する場合の戦略はどれか。
平27修7 問69】 アンゾフが提唱する成長マトリクスを説明したものはどれか。
平21修6 問67】 アンゾフの成長マトリクスを説明したものはどれか。