BPM 【Business Process Management】 ビジネスプロセスマネジメント
概要
BPM(Business Process Management)とは、企業などで業務の流れ(ビジネスプロセス)を把握・分析し、継続的に改善・最適化していくこと。また、専用の情報システムを用いてそのような改善活動を実施すること。BPMではまず、対象となる業務の手順や流れを設計・定義し、専用の記述言語やモデリングソフトなどを用いて形式化・可視化する。続いて、設計したプロセスに従って実際に業務を運用し、実際に実施されたプロセスの統計情報を記録して効率などを把握する。
最後に、得られた情報を元に現状のプロセスの問題点や改善可能な点などを分析し、設計手順に戻り新たに定義するプロセスに反映させる。ソフトウェアによる統計分析やシミュレーションなどの機能が活用される。
BPMは「BPMツール」あるいは「BPMS」(BPM Software/BPM Suite)などと呼ばれる専用の支援ソフトウェアを用いて行われることが多い。業務手順をコンピュータ上のデータとして可視化するためのモデリング機能や、最適なプロセスを探るためのシミュレーション機能、既存の業務システムやソフトウェア間を接続してプロセスを自動化したり監視する機能などが提供される。
BPR(Business Process Reengineering)などの業務改革手法は以前からあったが、BPMではプロセスの把握・実施・再設計の循環(PDCAサイクル)を継続的に繰り返し、常に改善・最適化を進めていく点が特徴的である。
(2019.4.19更新)