TBD 【To Be Determined】

概要

TBD(To Be Determined)とは、未定、未確定、未決定などの意味を持つ英略語。単に決まっていないだけでなく、後で決める予定である、将来確定させるべきである、という含意がある。

英語では、将来やるべきことや予定されていることを「to be 過去分詞」という形で表現するが、これを「TBx」(xは動詞の頭文字)という頭文字語に省略することがある。日本語では「要○○」「未○○」「○○予定」のように訳される。

TBDはこれに “determine” (決定する、確定する)を当てはめた表現で「未定」「要確定」などを意味する。書類などを作成する際に、項目は挙がっているが発行・公表までに内容の確定が間に合わない場合などに記載される決まり文句である。

TBDは “To Be Determined” 以外にも、文脈によって “To Be Decided” (要決定/未決定)、“To Be Done” (要完了/未完了)、“To Be Discussed” (要検討/未検討)、“To Be Defined” (要定義/未定義)、“To Be Declared” (要宣言/未宣言)、“To Be Deleted” (要削除/未削除)、“To Be Developed” (要開発/未開発)、 “To Be Detailed” (詳細は改めて)などの略とする場合がある。

TBDTo Be Determined未定、要確定
TBDTo Be Decided未決定、要決定
TBDTo Be Defined未定義、要定義
TBDTo Be Done未完、要完了
TBDTo Be Declared未宣言、要宣言
TBDTo Be Deleted未削除、要削除
TBDTo Be Developed未開発、要開発
TBATo Be Announced未発表、要発表
TBATo Be Advised未通知、要通知
TBATo Be Ascertained未通知、要通知
TBATo Be Arranged未手配、要手配
TBATo Be Assigned未指名、要指名
TBATo Be Adjudicated未決裁、要決裁
TBATo Be Approved未承認、要承認
TBCTo Be Confirmed未確認、要確認
TBCTo Be Completed未完了、要完了
TBCTo Be Considered未検討、要検討
TBCTo Be Continued継続予定、要継続
TBCTo Be Cancelled取消予定、要取消
▲ 主な「To Be ~」表現

TBA (To Be Announced)

「後日発表」という意味で、TBD、TBCとほぼ同じ意味合いで用いられることが多いが、「すでに決定/確定しているが、公式発表されていない」ことを示唆している場合がある。

TBAは “To Be Announced” 以外にも、文脈によって “To Be Advised” (要通知/未通知)、“To Be Ascertained” (要確認/未確認)、“To Be Arranged” (要手配/未手配)、“To Be Assigned” (要指名/未指名)、“To Be Adjudicated” (要裁決/未裁決)、 “To Be Approved” (要承認/未承認)などの略とする場合がある。

TBC (To Be Confirmed)

「確認中」という意味で、TBD、TBAとほぼ同じ意味合いで用いられることが多いが、「すでに決定/確定しているが、最終確認が取れていない」あるいは「既に決定/発表済みだが、変更される可能性があり確認している」というニュアンスを含む場合がある。

TBCは “To Be Confirmed” 以外にも、文脈によって “To Be Completed” (要完了/未完了)、“To Be Considered” (要検討/未検討)、 “To Be Continued” (要継続/継続予定)、 “To Be Cancelled” (要取消/取消予定)などの略とする場合がある。

(2023.1.24更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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