RFM分析 【Recency Frequency Monetary analysis】 RFM analysis

概要

RFM分析(Recency Frequency Monetary analysis)とは、顧客の購買履歴の分析手法の一つで、「最終購入日」「購入頻度」「購入額」の3つの要素に着目する方式。同じ特徴を持つ顧客をグループ化する手法としてよく用いられる。

この三点についてそれぞれスコアやランクを付け、それらの組み合わせにより顧客を分類する。同じグループの顧客の地理的な分布を分析して各店舗の立地に即した販売施策を考えたり、グループごとにダイレクトメールやクーポン発行などの頻度や内容を最適化したりといった施策に結びつける。

例えば、最終購入日(R:Recency)と購入頻度(F:Frequency)が高く、購入額(M:Monetary)が低い顧客は得意客だが少額しか購入しないため、合わせ買いや上位の製品を勧める、FとMが高くRが低い顧客は以前は優良顧客だったが何らかの理由で足が遠のいているため、来店の動機となるようなアプローチを考える、などといった細かい対応が可能となる。

また、各スコアやランクに重み付けして合計するなどして、優良度の指標(RFMスコア)とする場合もある。指標が上位の優良顧客のみを対象とした販促プログラムの考案などが可能となる。

(2020.3.31更新)

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試験出題履歴

ITパスポート試験 : 平28秋 問32 平27春 問24 平26春 問1
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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