バスケット分析 【market basket analysis】 マーケットバスケット分析
概要
バスケット分析(market basket analysis)とは、小売店の販売データなどを解析する手法の一つで、どの商品とどの商品が一緒に買われることが多いかを明らかにする手法。同じ買い物カゴ(バスケット)に入っていることが多い商品の組み合わせを調べることからこのように呼ばれる。データベースなどに蓄積された過去の販売データを解析する「データマイニング」(data mining)の手法の一つで、同時に購入されることが多い商品の組み合わせを見つけ出す。同時に購入されやすい商品同士を近くに陳列するといった販売施策に反映させることができる。
実際の販売データから分析を行うことにより、関連性が高いように思えるが実はあまり一緒には購入されていない組み合わせや、一見関連が薄いように見えるが、なぜか同時に購入されることが多い組み合わせが発見されることがある。
よく知られる事例に「おむつとビール」がある。1992年に米NCR社がコンサルタント先のある小売チェーンが記録した100万件を超える購買履歴データをバスケット分析にかけたところ、いくつかの納得感のある結果に混じって「17時~19時の間、おむつとビールを買う客が多い」という誰も予想しなかった組み合わせが現れたというものである。
(2023.2.27更新)