バンドル 【bundle】
概要
バンドル(bundle)とは、束(ねる)、塊などの意味を持つ英単語で、単体でも提供可能な製品やサービスを、複数組み合わせてセットで販売したり、別の製品やサービスに付属して販売、提供することをこのように呼ぶ。単にまとめ売りすることを指す場合と、複数の製品やサービスを契約上、制度上、あるいは技術的に一体不可分の単位として一括して提供することを指す場合がある。逆に、一体化されていたものをバラすことは「アンバンドル」(unbundling)という。
それぞれ単体でも販売されている商品を利用者の利便性などのために組み合わせて販売する事例(パソコン製品にオペレーティングシステムがプレインストールされている場合など)や、販売促進などのために見本や体験版などが付属している事例(パソコン製品にウイルス対策ソフトの試用版が付属している場合など)、個別には提供されない製品が組み込まれている事例など、様々な類型がある。
製品を無料あるいは廉価に提供するための手段として用いられる場合もある。例えば、無償配布されているソフトウェアの中には広告を表示するソフトウェアなどがバンドルされているものがあり、利用者が(気付かずに)一緒にインストールすると提供元に対価が支払われる仕組みになっている。
また、家電量販店などで見られる、格安でパソコンなどを購入できる代わりに指定された通信サービスに加入しなければならない販売契約や、携帯電話販売店などで見られる、格安で端末を購入できる代わりに指定された有料オプションを申し込まなければならない販売方式などの事例もある。
不人気商品の在庫を人気商品にバンドルして販売するなど、もっぱら販売側の都合で行われる消費者の利益にならない不当なバンドル販売は「抱き合わせ商法」とも呼ばれ、悪質な場合は独占禁止法違反などとなる場合もある。
(2020.7.9更新)