バリューチェーン 【value chain】 価値連鎖
概要
バリューチェーン(value chain)とは、企業活動を、最終的に顧客に提供する製品やサービスに価値を付加していく工程の連鎖として捉えたもの。1985年にハーバード大学のマイケル・ポーター(Michael E. Porter)教授が提唱した。企業が製品を顧客に届けるまでの各段階を、コストを支払って価値を付け加える活動(価値活動)の積み重ねであると考える。顧客が支払う代金は全工程で付加された価値の総額であり、そこから総コストを差し引いたものが利益(マージン)であるとする。
バリューチェーンの考え方では企業活動は主活動と支援活動に分類され、ポーターの挙げた基本形では、前者には購買物流、製造、出荷物流、販売・マーケティング、サービスが含まれ、後者には全般管理(企業インフラ)、人的資源管理、技術開発、調達活動が含まれる。
自社の事業を構成する業務や活動をバリューチェーンに沿って分解し、各工程のコストを調べ、競合他社と比較した際の各工程の強みや弱みを明らかにすることを「バリューチェーン分析」という。
(2020.6.4更新)
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 福岡県宗像市「第4次宗像市情報化計画」(PDFファイル)にて引用 (2015年3月)