読み方 : エルオービー
LOB【Line Of Business】ラインオブビジネス/ライン部門
概要
LOBとは、企業内で本業の製品や商取引に直接関わる業務や部門。また、そうした部門が利用する情報システムのこと。企業組織論における「ライン部門」に相当する概念であり、ITやビジネスの文脈で用いられる。

企業内の部署は、売上や利益の創出に直接結び付く「ライン」(line)と、それを間接的に支える「スタッフ」(staff)に大別される。前者には生産・製造、営業・販売、購買・調達、製品開発などが含まれ、これらをまとめてLOBと呼ぶ。企業によっては、製品分野や事業領域ごとに設置された事業部がLOBに相当する場合もある。
後者のスタッフ部門には、財務・経理、総務、法務、人事、広報、情報システム部門などが該当する。これらは事業活動に欠かせないが、売上への関与はあくまで間接的であり、LOBとは区別される。
情報システムの文脈では、ライン部門の業務を支えるシステムを「LOBシステム」「LOBアプリケーション」、あるいは単に「LOB」と呼ぶことがある。生産管理、在庫管理、購買管理、受発注管理、サプライチェーン管理(SCM)、営業支援(SFA)、顧客関係管理(CRM)などがその例である。これらは企業の基幹業務と直結しているため、ERPと連携したり、ERP内のモジュールとして実装されたりすることも多い。
近年ではクラウドサービスを活用したLOBシステムの導入が進んでおり、SaaSの形態でCRMやSFAを提供するサービスが企業に広く採用されている。また、デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展に伴い、LOBシステム間のデータ連携や、支援系システムとの統合的な運用への関心も高まっている。
(2026.6.18更新)