カンパニー制組織 【in-house company system】 社内カンパニー制

概要

カンパニー制組織(in-house company system)とは、企業などの組織形態の一つで、企業内に事業や製品分野ごとに仮想的な企業を設け、その内部に必要な機能・職能をすべて持たせたもの。この仮想的な企業内企業を「社内カンパニー」という。

社内カンパニーは子会社のように別の法人にはなっておらず、法的・制度的には社内の一部門であるが、一つの独立したグループ企業のように責任や権限、予算、機能、人員などを抱え、社内の他部門に頼らず単独で事業を遂行していく。

社内を事業部門別に分割する組織形態は「事業部制組織」というが、カンパニー制組織という場合には事業部制よりもさらに独立性を高め、高度な権限移譲がわれたり、独立採算が求められることが多い。企業の持つ資本、資産も会計上は各カンパニーに分配し、各年度の損益だけでなく資産の効率やバランスについても責任を負うよう運営されることが多い。

(2024.5.21更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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