コストパフォーマンス 【cost performance】 費用対効果 / C/P / コスパ / 対費用効果 / B/C / benefit by cost / 費用便益比 / price-performance ratio
概要
コストパフォーマンス(cost performance)とは、単位費用あたりの効果・便益。また、その高低。日常的には費用(価格)と得られる効果の釣り合い度合いを感覚的に表すことが多いが、数値で表す場合は便益を数値化したものを費用で割って求める。費やしたコストに対してどのような効果が得られたか、また、費用に見合った効果が得られているかを表す概念で、費用が安く、効果が高いほど大きくなる。最安のものが最も高いとも、最良のものが最も高いとも限らず、費用と効果のバランスが最も良いものが最も高いコストパフォーマンスとなる。
大量生産される工業製品の場合、同じ製品カテゴリーで最も高価なモデルは、最も高性能・高機能なことが多いが、これを達成するために追加のコストがかかったり、高い加工精度などが必要で製造歩留まりが悪かったり、生産数が少なく量産効果が出にくいことなどから、コストパフォーマンスは低いことが多い。
一方、最も安価なモデルは性能や機能は低いが、量産効果や価格戦略で売価が極端に安くなることがあり、その場合は最もコストパフォーマンスが高いモデルとなる。ただし、仕様の違いに関わらず固定的にかかるコストが高い製品分野では、最安モデルと上位モデルの価格差が小さく、中程度の価格・性能のモデル(ミッドレンジモデル)が最もコストパフォーマンスが高くなることもある。
(2020.5.5更新)