取締役 【director】
概要
取締役(director)とは、会社法に定められた企業の役職の一つ。会社の役員として登記され、経営上の意思決定や執行、組織の監督などを行う。株主が任命あるいは解任する。日本の会社法では株式会社の役員として取締役、監査役、会計参与の3つを定義している。一般的な企業では取締役は最上位の役職として意思決定を行い、また組織を統括して業務を遂行する。
取締役は複数任命することができ、合議で重要な意思決定を行う「取締役会」を設置することができる(公開企業などでは必須)。会社を代表する権限(代表権)を持つ「代表取締役」を一人以上置くことができ、多くの会社では取締役会長または社長が兼務する。会社に所属する(社内)取締役の他に、外部の人物から選任する非常勤の「社外取締役」を置くことができる。
近年の制度改正で「委員会設置会社」という類型が設けられ、経営の監督と業務の執行が分離されている。取締役は監督に専念し、執行を統括するのは「執行役」が務める。執行役は会社法上の役員ではないが、一般的には役員の一種とみなされ、取締役と兼任することもできる。社長を取締役を兼務しない代表執行役とする会社もある。
(2025.1.26更新)