回帰直線 【regression line】
測定値などの分布に基づいて、2つの変数の関係を という一次関数で近似することを単回帰分析という。 を説明変数、 を目的変数と呼び、 の値から未知の を予測・推測できるようになる。
2つの変数の関係について、横軸を説明変数、縦軸を目的変数とする散布図で表したときに、分布の様子を直線で近似したものを回帰直線という。回帰分析で求めた一次関数(回帰式)をグラフ上に描画したものである。先の方程式の は直線の傾きを、 はy切片を表している。
回帰直線は実際のデータを表す各点との距離がなるべく小さくなることが望ましい。この条件を満たすため、一般的には「最小二乗法」という計算法で係数 と の値を決定する。説明変数 において、実測された目的変数は 、回帰式から求めた予測値は となる。
両者の差である を2乗し、各点について合計したものを残差平方和という。これが最小になるときの および を算出すると、 と の平均 と 、標準偏差 と 、相関係数 を用いて、 、 として表すことができる。
(2024.5.20更新)