規模の経済 【economy of scale】
概要
規模の経済(economy of scale)とは、経済活動において、規模の大小によって有利、不利が生じる状況のこと。生産量を増やすと一単位あたりの固定費が減少していく現象などがよく知られる。一般に、企業活動では製品やサービスを一単位生み出したり提供するたびに必要となる変動費(原材料費など)と、生産量に直接的には比例しない固定費(製造機械の購入代金、事業所の賃貸料など)が必要となる。
固定費が同じ環境で比較すると、製品やサービスをより多く生産・提供した方が一単位あたりの固定費を減少させることができ、利益を増やしたり価格を引き下げて競争力を向上させることができる。規模の拡大で生じる優位性や利益を「スケールメリット」と呼ぶことがある。
(2025.1.19更新)