SKU 【Stock-Keeping Unit】

概要

SKU(Stock-Keeping Unit)とは、小売業などにおける商品の流通・販売で用いられる、商品の最小識別単位。在庫管理や受発注の際に、どの商品を指しているのか識別するために利用される。

消費者は主に商品名で商品を識別しているが、同じ商品名でも複数の異なるサイズや色の商品が用意されている場合があり、小売店や流通業者ではこれらを別のSKUとして取り扱う。例えば、あるTシャツの色が2種類、サイズが3種類ある場合、そのTシャツは「6SKU」あることになる。

どのような違いに基づいてSKUを設定すべきかは分野や事業者によって異なるが、基本的にはメーカーが異なるJANコードを割り当てている場合には流通側でも別のSKUとして扱うことが多い。キャンペーンで内容量や個数などが一時的に異なる場合は小売側で異なるSKUを割り当てる場合もある。

パッケージがリニューアルした場合に旧製品と別のSKUとするかなど、判断が分かれる場合もあるが、標準パッケージとコラボキャンペーンパッケージのように、消費者が指名買いする可能性がある違いについてはSKUを分けた方が良いとされる。

また、モノ自体に違いがなくても、ケース売りとバラ売りなど売り方に違いがある場合は異なるSKUとして扱う。物理的に一体でなくても必ずセットで販売することになっている商品群を一つのSKUとしてまとめて管理する場合もある。

ITの分野では、CPUMPU/マイクロプロセッサ)やメモリストレージといったコンピュータの部品で、同じ製品名だが性能や容量など細かな仕様に違いのあるバリエーションが多く存在する場合があり、SKU単位で識別する機会が多い。

また、ソフトウェア製品では同一製品の同一バージョンでも、「家庭用」(個人用)「オフィス用」(業務用)といったように用途や対象顧客などに応じて機能や価格が異なる複数の「エディション」(edition)が用意されることがあり、これをSKUとして識別することがある。

(2023.2.24更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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