コーポレートガバナンス 【corporate governance】 企業統治

概要

コーポレートガバナンス(corporate governance)とは、企業活動を健全に保ち、規律を維持するための統制や監視の仕組み。不正や非倫理的な振る舞いを防ぎ、企業の株主価値や社会的価値を向上させることを目指す。

正式な定義などはなく、文脈によって意味が異なるが、狭義には、主に株主が経営者を監視し、不正や暴走、会社の私物化などを防いで企業価値の最大化に集中させるための仕組みや制度を意味することが多い。

広義には、企業活動全般について、組織ぐるみの不正や違法行為、非倫理的な振る舞いを抑え、株主だけでなく従業員や取引先など企業を取り巻くすべての利害関係者ステークホルダー)にとって、また、社会全体にとって企業活動が害を及ぼさないようにするための仕組みを意味することが多い。

具体的な仕組みには、従来より法律や株式市場のルールなどによって規定された制度(株主総会、株主代表訴訟、監査制度、上場企業の財務情報開示制度など)もあるが、各企業が独自に取り組むものとして、社外取締役や社外監査役の任命、取締役と執行役の分離、指名委員会や報酬委員会の設置、内部通報制度の整備、役員や従業員の行動準則や行動規範の策定などがある。

(2020.6.1更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる