マクシマックス原理 【maximax principle】 マクシマックス戦略

概要

マクシマックス原理(maximax principle)とは、行動を選択する基準の一つで、各選択肢から得られる利得を考え、最良の場合の利得が最も大きくなる選択肢を選ぶこと。ゲーム理論で用いられる概念。

複数の行動の選択肢からどれか一つを選ばなければならない場合に採用される戦略の一種で、それぞれの行動の結果想定される最良の場合の利得を比較し、これが最大になるような選択肢を選ぶ。

例えば、行動Aと行動Bの二つの選択肢があり、行動Aの最大利得が100、最小利得が10、行動Bの最大利得が50、最小利得が20であるとする。マクシマックス原理では両者の最大利得である100と50を比較し、より大きい100が得られる行動Aが選択される。

これとは逆に、最小利得が最大となるような選択肢(先の例では最小利得が20の行動B)を選ぶような基準を「マキシミン原理」(maximin principle)という。

(2021.11.8更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる