ROE【Return Of Equity】自己資本利益率

概要

ROEとは、企業などの利益率の指標の一つで、ある年度の純利益の、自己資本に対する割合。株主が投資した金額と比較してその年の利益がどれくらいの大きさかを示す値で、この値が高いほど資本を効率よく活用できていることを表す。
ROEのイメージ画像

「自己資本」とは、企業が使えるお金のうち、株主が投資した(払込済)資本金や過去の利益の蓄えである内部留保(利益剰余金)などから成るもので、返済の義務などがなく自由度の高い資金のことを指す。

同じ自己資本額なら利益額が多いほどROEは高くなり、同じ利益額なら自己資本額が少ないほどROEは高くなる。ROEには負債の多寡は影響しないため、ROEが高くても、少ない自己資本を過剰な借入などで補って利益を上げている場合もある。

(2025.1.16更新)

他の用語辞典による「ROE」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「ROE」の出題履歴

▼ ITパスポート試験
令2秋 問30】 企業の収益性を測る指標の一つであるROEの“E”が表すものはどれか。
平31春 問25】 企業の収益性分析を行う指標の一つに、“利益÷資本”で求められる資本利益率がある。資本利益率は、売上高利益率(利益÷売上高)と資本回転率(売上高÷資本)に分解して求め、それぞれの要素で分析することもできる。
平30秋 問24】 次の計算式で算出される財務指標はどれか。当期純利益自己資本×100
平25秋 問3】 ROE(Return On Equity)を説明したものはどれか。
平25春 問2】 ROE(Return on Equity)を説明したものはどれか。
平23春 問19】 企業が投下した自己資本に対してどれだけの利益を上げたかを示す、企業の収益性指標として、最も適切なものはどれか。