セグメンテーション 【segmentation】 セグメント化 / セグメント分け

概要

セグメンテーション(segmentation)とは、区分け、区分、分割などの意味を持つ英単語。全体を何らかの基準や規則に基づいて、いくつかの部分・断片(segmentセグメント)に分割すること。

ネットワークのセグメンテーション

ネットワークの分野では、大規模なネットワークを小規模なネットワークに分割して管理することをセグメンテーション(ネットワークセグメンテーション)という。

特に、構内ネットワークLAN)で物理的に同じ信号が届く機器のグループを小さな規模に収め、信号の衝突(コリジョン)や同報送信ブロードキャスト)による通信効率の低下を抑制することをこのように呼ぶ。

ネットワークスイッチVLAN仮想LAN)を設定して端末を小さなグループに分けたり、ルータなど信号の直接的な中継をわない機器を挟んで分割する手法が用いられる。

メモリのセグメンテーション

ソフトウェアプログラミングの分野では、オペレーティングシステムOSコンピュータメインメモリを用途などに応じて可変長の領域に分割して管理することをメモリセグメンテーションという。

メモリ保護機能の一種で、あるプログラム実行するために用意したメモリ領域を、プログラムを置く「コードセグメント」や処理対象のデータを置く「データセグメント」などに分割し、読み込み専用などの属性を付与することができる。

許可されたセグメント外へのアクセスなど、プログラムが規定されたセグメンテーションから外れた操作をおうとすると「セグメンテーション違反」(segmentation fault)と呼ばれる実行時エラー強制終了する。

マーケティングのセグメンテーション

一般のビジネス分野では、マーケティングなどで、顧客や消費者を共通する属性や特徴を持つ集団に分類することをセグメンテーション(顧客セグメンテーション/市場セグメンテーション)ということがある。

製品の想定顧客を絞り込んではっきりさせることで細かなニーズに対応した訴求力の高い製品を開発したり、同じ製品でも市場セグメントごとに最適なプロモーション手法を使い分けたりするためにわれる。

(2020.5.27更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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