読み方 : うりあげそうりえき

売上総利益 【gross margin】 粗利 / 粗利益

概要

売上総利益(gross margin)とは、企業などのある会計期間における利益額の算出法の一つで、売上高から売上原価を差し引いた額。企業や事業、製品の収益性を計る指標として重視される。
売上総利益のイメージ画像

解説 製品やサービスを販売して得た収入である「売上高」から、製品やサービスを提供するのにかかった直接的な費用である「売上原価」を差し引いたもの。売上高に占める割合は「売上総利益率」または「粗利益率」(粗利率)という。

ここで言う「原価」とは実際に売り上げた商品などにかかった原材料費や製造費などを合わせた費用で、これには間接的な経費や売れ残り商品にかかった費用は勘案されない。なお、売上総利益から経費(販売費や管理費)を差し引いた残りが会計上の「利益」(営業利益)となる。

(2025.1.16更新)

他の用語辞典による「売上総利益」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「売上総利益」の出題履歴

▼ ITパスポート試験
令3 問29】 粗利益を求める計算式はどれか。
平28春 問19】 小売業を営むある企業の当期の売上高は1,500万円、商品仕入高は1,000万円であった。期首の商品棚卸高が100万円、期末の商品棚卸高が200万円であるとき、当期の売上総利益は何万円か。
平25春 問28】 表に示すA社の損益の変化に関する記述のうち、適切なものはどれか。単位 億円
前期当期
売上高2,0002,000
売上原価850900
販売費及び一般管理費950900
営業外収益1020
営業外費用2010

▼ 基本情報技術者試験
平24修12 問76】 製造原価明細書から損益計算書を作成したとき,売上総利益は何千円か。
平23春 問77】 売上総利益の計算式はどれか。