損益分岐点 【BEP】 Break-Even Point / 採算点

概要

損益分岐点(BEP)とは、企業や事業の損益がちょうどゼロである状態。また、そうなるときの売上高や販売数量などのこと。売上と費用がちょうど均衡して損失も利益も出ていない状態であり、一般的な事業ではこれより売上が多ければ利益が上がり、少なければ損失が出る。

事業にかかる費用には、売上や販売数に応じて増減する「変動費」と、直接的には連動せず決まった額がかかる「固定費」がある。売上が少ない段階では固定費を賄えず赤字となるが、売上が増えていくと売上から変動費を差し引いた粗利固定費に等しくなる点が現れる。

この状態になる売上や数量を損益分岐点と呼び、これを超えると利益を計上することができるようになる。損益分岐点の売上が現在の実際の売上に対してどのくらいの割合であるかを表す比を「損益分岐点比率」という。このが1未満ならば収益が出ていることを表し、小さいほど収益性が高いことを意味する。

(2024.6.17更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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