OJT 【On-the-Job Training】 オンザジョブトレーニング
概要
OJT(On-the-Job Training)とは、企業などでの社員の教育・訓練法の一つで、現場で上司や先輩が指導役となり、実際の業務を行なう中で必要な知識や技能を身につけさせていく方式。新人教育の最終段階などで行われることが多い。企業などの初任者研修などでよく用いられる方式で、実際の現場、実際の業務において、実際の業務遂行者が指導を行う。単に新人に業務を手伝わせる、やらせてみるといった曖昧なものではなく、研修プログラムの一環として意図的・計画的・継続的に行われるものを指す。
マニュアル化や集合研修での教育が難しいが実務上必要となる、職場や業務に固有の知識やノウハウ、慣習、実践的な業務の進め方などの習得が期待できるが、体系的な知識やスキルの習得には向かない。指導役の従業員は教育・研修を専門の職務としているわけではないため、指導者としての意識や力量にはバラつきがあり、十分に指導的な役割を果たせない場合もある。
組織側にとっては新人にも早い段階で業務の一端を担わせることにより教育コストを削減する効果も期待できるが、現場任せにして十分な体制作りやサポート、評価などを怠れば現場の疲弊、士気の低下を招き、業績も教育効果も上がらないという結果に繋がる。
(2024.4.5更新)