スキーム 【scheme】

概要

スキーム(scheme)とは、体系的な計画(を立てる)、計画を伴う枠組み(を作る)、体系的な構想(を練る)、基本的な仕組み、基本構想、陰謀、企みなどの意味を持つ英単語。

解説 日本語の外来語としては、事業や制度、手続きなどの計画や仕組みの全体像を整理したものを指すことが多い。「事業スキーム」「取引スキーム」「M&Aスキーム」のようにビジネス分野で用いられることが多い。

単純な工程表や組織図のようなものではなく、関係する人や組織、モノ、システムなどの機能や役割、権利や権限、相互の関連性などを挙げ、また、これらの要素間のお金や情報、指示や手続きのなどの流れを体系立てて記述したものを指すことが多い。複雑な場合は図や表で表すこともある。

URIスキーム

インターネット上の資源の所在を表すURIURL)の先頭部分で、資源に到達するための手段を表す識別名を「URIスキーム」(URI scheme)という。「http:」や「https:」「ftp:」「file:」「mailto:」など小文字のアルファベットの並びとして定義されている。「https://www.example.com/」のようにスキーム名の後にコロン(:)記号を挟み、続けて資源の位置を記述する。資源の位置の表記法はスキームごとに個別に定められている。

プログラミング言語のScheme

プログラミング言語に「Scheme」という名称の言語がある。関数型言語Lispから派生した言語の一つで、Lisp系言語の中では仕様が比較的シンプルで習得や理解がしやすいと言われる。実用上はあまり広く普及してはいないが、仕様がシンプルなため数多くの処理系が公開されており、大学や研究機関におけるコンピュータ科学の教育や研究では広く知られた存在である。

(2025.9.25更新)

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