プライスライニング 【price lining】 価格ライン戦略

概要

プライスライニング(price lining)とは、製品の価格戦略の一つで、製品のグレードに応じて複数の異なる価格帯(プライスライン)を用意する方式。製品ごとの特徴や差がはっきりするため消費者が選択しやすいとされる。

単体の製品モデルごとに個別に値付けするのではなく、製品群を高級品、標準品、普及品といったように複数のグレードに分類し、グレード間にはっきりとした価格差を設ける戦略である。グレードごとに共通のモデル名やブランドを設定する場合もある。

複数の異なる価格帯の製品が展開されることで、消費者にとっては自分が必要とする要件に従ってどの製品を選ぶかを決定しやすい。上級品の存在によって普及品の割安さが強調されたり、逆に上級品の高級感が際立つといった効果も期待できる。

価格帯の数はあまり多いと特徴がはっきりしなくなるため、上下の2段階や上中下の3段階がよく用いられる。上下2段階は「ハイロープライシング」、上中下3段階は「松竹梅戦略」などと呼ばれることもある。

(2022.2.16更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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