デジタルディスラプション 【digital disruption】
概要
デジタルディスラプション(digital disruption)とは、ITや通信を利用した新しい形態のビジネスが興隆することで、既存の企業やサービスなどが致命的な打撃を受けること。デジタル技術による破壊的(disruptive)イノベーション。スマートフォンやインターネットなどのデジタル技術により革新的なサービスや取引市場が生み出され、既存市場の業界秩序、産業構造、商習慣などを根底から覆す破壊的な影響を与える現象を指す。
単なる効率化などに留まらず、デジタルにより製品やサービス、商取引、市場などのあり方そのものが従来とは異なるものに不可逆に急激に変化するような革新が起きる。既存企業の事業モデルは立ち行かなくなり、市場からの退出を余儀なくされることも多い。
よく挙げられる例として、オンライン書籍販売の普及による「街の本屋さん」の大量廃業、ネットオークションやフリマアプリの普及による子供服買取・販売店やリサイクルショップの衰退、音楽・映像コンテンツのネット配信の普及によるCD/DVD販売やレンタル業の衰退などがある。
新興デジタル企業が伝統的な市場で起こす例だけでなく、定額利用し放題のサブスクリプションサービスが普及することで従来の個別買い切り型のオンライン販売サービスが零落するなど、デジタル企業間でデジタルディスラプションが起きることもある。
(2021.12.17更新)