3C分析

概要

3C分析とは、企業がマーケティングなどを行う際に用いる分析手法の一つで、「顧客」(市場)、「競合」、「自社」の3つの要素に着目して事業環境を調べること。

「顧客」(Customer)は想定顧客や市場環境の分析で、市場の規模や成長性、想定する顧客層のニーズや行動特性を検討する。「競合」(Competitor)は市場で競合する他社の分析で、各社の現在の市場シェアやポジション、戦略や特性、強みや弱みなどを明らかにする。

「自社」(Company)は自社の経営理念や経営戦略、事業の現況、強みや弱み、動員できる経営資源などをまとめる。自社の分析ではSWOT分析VRIO分析などを併用する場合もある。これら3つの「C」を合わせた分析手法であるため「3C分析」と呼ばれる。

1982年に大手経営コンサルティング会社、マッキンゼー・アンド・カンパニーに在籍していた大前研一氏が提唱した手法である。3Cに加えて「協力者」(Cooperator)や 「流通チャネル」(Channel:販売代理店など)を加えた「4C分析」、さらに「コミュニティ」(Community:地域社会など)を加えた「5C」、自社の3Cと顧客の3Cを分析する「6C分析」などのバリエーションがある。

(2020.11.6更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

試験出題履歴

ITパスポート試験 : 令1秋 問7
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。