TOB 【Takeover Bid】 株式公開買い付け
概要
TOB(Takeover Bid)とは、上場企業の株式を、買い取り条件を公表して不特定多数の株主から株式市場外で買い付けること。企業の買収などを行う際に用いられる。経営陣の賛同を得て行うものを「友好的TOB」、得ずに行うものを「敵対的TOB」という。TOBを実施する側は、株式の買い取り期間、買い取り価格、買い取り予定株数を広く告知し、既存株主に買い付けへの応募を呼びかける。呼びかけに応じた株主から市場外の相対取引で株式を買い取る。
期間内に予定株数を買い付けることができればTOBは成功、できなければ失敗となる。完全子会社化を目指すTOBが成功した場合は上場廃止となり、買い付けに応じなかった株主からも強制買い取りが可能となる。日本を含む多くの国では、一定の割合以上の株式を市場外で買い付ける場合には所定の手続きに基づいてTOBを行うよう義務付けている。
(2025.1.17更新)