フリーアドレス【フリーアドレスオフィス】

概要

フリーアドレスとは、オフィスにおける座席の運用形態の一つで、従業員が固定の座席を持たず、出社の度に空いている席を自由に選んで着席するスタイルのこと。日本で考案された方式であり、「フリーアドレス」という呼称も和製英語である。
フリーアドレスのイメージ画像

従業員はノートパソコンや携帯電話、筆記用具といった必要最小限の個人用品を持ち歩き、その日の空席を選んで業務を行う。机には共用のディスプレイや電源、ネットワーク回線が備えられており、各自の端末を接続して作業を開始する形式が一般的である。私物や書類の保管にはロッカーやキャビネットを利用し、離席・退社時には机上に何も残さない運用が基本となる。

この形態は、営業職など常に全員がオフィスに在席するわけではない職場で導入が進んだ。必要な座席数を在籍人数より少なく抑えられるため、オフィスの賃料や備品の購入・管理にかかるコストを削減できる。同じ床面積のまま座席数を減らして一人あたりの作業スペースを広げたり、余剰スペースを会議室や休憩エリアに充てたりする目的でも採用される。また、席が固定されないことで、部署を越えたコミュニケーションの活性化や、組織変更に伴う席替えの手間の削減といった効果も期待される。

導入の前提として、ペーパーレス化と社内ネットワーク環境の整備が求められる。大量の紙書類を扱う業務では、座席を移動する度に資料を持ち運ぶか共用の保管場所へ収納する必要が生じ、運用上の負担が大きくなる。また、誰がどこで作業しているかを把握しにくくなるため、座席予約システムや在席管理システムを併用することもある。リモートワークやハイブリッドワークの普及により出社人数が日々変動する職場が増えたことで、フリーアドレスを採用する企業や組織は近年さらに増加している。

(2026.6.21更新)
 

他の辞典等による「フリーアドレス」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「フリーアドレス」の出題履歴

▼ ITパスポート試験
平25秋 問36】 個人に特定の席を割り当てずに共有の席を用意し、出社した従業員が空いている席を使って仕事を行うオフイスの形態はどれか。
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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