レベニューシェア 【revenue sharing】 レベニューシェアリング

概要

レベニューシェア(revenue sharing)とは、共同事業などにおける収益の分配方式の一つで、売上や収入を参加者間であらかじめ取り決めた比率に従って分配する方式。

営業活動によって得られた収入を、費用などを差し引かずにそのまま参加者間で分配する。事業にかかる費用も参加者が共同で負担しているような場合によく用いられる。

システム開発などの受発注でも用いられる場合があり、発注者はシステムの稼働開始後に事業で得られた収入の一定割合を受注者に支払う。システム自体がサービス提供などに直接用いられ、それによる売上がはっきり把握できる場合(ECサイトなど)に用いられる。

決まった費用を支払って開発を委託する「買い切り」型の契約に比べ、発注者は初期費用を抑えられ、受注者はシステムの出来次第で売上が向上する可能性があるためモチベーションが上がりやすい。

プロフィットシェア (profit sharing)

共同事業などにおける収益の分配方式の一つで、収入を得る窓口となる事業者が経費・費用を差し引いて、利益が残った場合にこれを一定の割合でパートナーに分配する方式を「プロフィットシェア」(profit share)という。

レベニューシェアでは事業が赤字でも収入の一定割合をパートナーに支払わなければならないため窓口会社の負担が大きくなるが、プロフィットシェアでは利益が上がらなければ分配額もゼロなため事業が安定しやすい。一方、パートナー側は赤字を理由にまったく分配を受けられない場合があるため不満が溜まりやすい。

企業が従業員や役員に対する報酬体系の一部としてプロフィットシェアをう場合もある。成功報酬型のボーナスの一種で、業績が当初予算を大きく超えて好調だった場合に、利益の超過分の一定割合を報酬として分配する。

分配方式は全員一律とする場合や、職位や勤続年数、月例の給与額などに比例させる場合、何らかの方法で測定・算出した利益への貢献度を用いる場合などがある。

(2020.5.12更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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