CTO 【Chief Technology Officer】 最高技術責任者 / Chief Technical Officer

概要

CTO(Chief Technology Officer)とは、企業内の役職の一つで、科学技術や研究開発などを統括する役員のこと。業種や企業によって職務は様々だが、技術戦略の策定・執行や、研究開発部門の統括などを担うことが多い。

企業内での位置付けとしてはアメリカ型の企業統治機構における執行役員(officer)の一種で、CEO最高経営責任者)やCFO最高財務責任者)などと並んで設置される。

法的な定義や設置基準などはなく、各企業が内部で独自に設けた役職である。日本では執行役を置いている企業では執行役が、それ以外では取締役が任命されることが多い。

一方、企業の情報戦略や情報システムの担当役員はCIO最高情報責任者)と呼び、主に製品に関連する技術を統括するCTOとは区別されるが、IT系の企業では情報技術が事業の中心であるため、CTOがCIOを兼務するもことがある。

CTOは事業の中核に科学技術や情報技術、産業技術が深く関わる製造業やIT関連業種で置かれることが多いが、他業種でもEC事業や先端的な金融サービスなど、競争力の源泉に情報システムネット技術などが欠かせない企業ではCTO職を設置している場合がある。

(2020.5.14更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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