ランレート【run rate】
ランレートとは?
直近の実績値の傾向がそのまま続くと仮定した場合の将来予測値。または、直近の実績値の傾向(平均)のこと。売上高や利用量などの進捗を早期に把握する目的で用いられ、短期間のデータから現時点の規模感を推定することができる。

企業の業績予想などでよく用いられる概念である。例えば、四半期や月次の売上が判明した時点で、四半期分を4倍、あるいは月次分を12倍して年間売上を見積もるといった手法である。1か月の売上が100万円であれば、同水準が続くと仮定して年間1200万円と換算する。年換算のランレートのことを「ARR」(Annual Run Rate)と呼ぶことがある。
ランレートは企業の成長速度やサービスの利用状況を迅速に示すため、特に実績に乏しい開始直後の事業やサブスクリプション型サービスで用いられることが多い。年間の確定値を待たずに現時点の水準を共有できるため、投資判断や経営会議の資料にも用いられる。ITサービスでは月間経常収益を基に年間経常収益を算出するなど、定常的に発生する収益の評価に応用される場合がある。
一方、季節変動の大きい業種では、繁忙期の数字を基にすると実態より過大な年間予測になり、閑散期を基にすると過小になる。また、急成長中の企業や次行では数か月前のデータがすでに現状を反映していない場合もある。あくまで過去の一時点のデータを外挿した推計値であり、将来の実績を保証するものではない点を念頭に置く必要がある。