読み方 : アールオーアイ
ROI【Return On Investment】投資対効果
別名 :投資収益率/投下資本利益率/ROIC/Return On Invested Capital
概要
ROIとは、投下した資本に対して得られる利益の割合。事業などから得られた利益額を、そのために費やした投資額で割ったもの。一般には割合の値に100を乗じてパーセンテージで表すことが多い。

例えば、100万円を投じて30万円の純利益が生じた場合、ROIは30%となる。値が高いほど投資効率が良く、損失が生じた場合は負の値になる。事業や設備の収益性を測る指標として最も一般的なものの一つであり、異なる事業間の収益性の比較や、投資に見合った利益を生んでいるかの判断に用いられる。
ビジネスでは設備投資、広告宣伝、システム導入、人材育成など、あらゆる支出の評価に活用される。特定のプロジェクトに資金を投入する前に期待されるROIを試算して意思決定の根拠とし、実施後には実績値を算出して計画との差異を検証するケースが多い。
計算において鍵となるのは「利益」と「投資額」の定義である。売上総利益を使うか営業利益を使うかによって値は大きく変わり、導入費用のみを算入するか運用・保守コストまで含めるかでも結果が異なる。組織内で定義を統一し、ROIを記載するときには算出方法、前提条件を示す必要がある。
本来は投資についての指標だが、広告やマーケティングの分野では費用を投資に見立て、収益を費用で除した割合を指すことが多い。デジタル広告ではコンバージョン数が比較的追跡しやすくROIを算出しやすい一方、ブランディング施策のように効果が長期にわたって現れる場合は測定期間の設定が難しい問題となる。
ROIはシンプルな式で表される分、単独で用いると判断を誤ることもある。ブランド価値の向上や顧客満足度の改善のように数値化しにくい効果は反映できないほか、投資回収までの期間が考慮されないため、短期間で高いROIを得る投資と、長期にわたって中程度のROIをもたらす投資を同列に比較できない。こうした時間的要素を加味するには、「NPV」(正味現在価値)や「IRR」(内部収益率)といった指標と併用するのが一般的である。
(2026.5.19更新)
関連用語
他の辞典等による「ROI」の解説 (外部サイト)
- ウィキペディア「投資対効果」
- 日経 xTECH Active キーワード「ROI」
- 日経 xTECH ITレポート(キーワード3分間講座)「ROI」
- Web担当者Forum 用語集「ROI」
- 野村総合研究所 用語解説「ROI」
- ITmedia エンタープライズ 情報システム用語事典「ROI」
- 日本インタラクティブ広告協会 インターネット広告基礎用語集「ROI」
- Insider's Computer Dictionary「ROI」
- 日鉄日立システムエンジニアリング SAP用語集「ROI」
- グロービス・マネジメント・スクール MBA用語集「ROI」
資格試験などの「ROI」の出題履歴
▼ ITパスポート試験
【令6】 A社では、1千万円を投資して営業支援システムを再構築することを検討している。現状の営業支援システムの運用費が5百万円/年、再構築後の営業支援システムの運用費が4百万円/年、再構築による新たな利益の増加が2百万円/年であるとき、この投資の回収期間は何年か。
【平28秋】 システム化計画において、情報システムの費用対効果を評価する。その評価指標として、適切なものはどれか。
【平26秋】 導入を検討している機械の経済性評価を行う。取得費用が1,000万円で、耐用年数は10年間である。導入によって、毎年、110万円の利益を得られる。
▼ 基本情報技術者試験