ダイバーシティマネジメント 【diversity management】

概要

ダイバーシティマネジメント(diversity management)とは、企業などの組織が多様な人材を取り込むことで競争力の向上を図ること。様々な背景や属性、価値観を持つ人材を採用し、それぞれが活躍できる環境を整える。

ダイバーシティ」(diversity)は「多様性」と訳され、人間集団について言う場合は、性別や年齢、国籍、民族、宗教、性自認や性指向、障害の有無や程度などが異なる様々な人が同じ集団に属し、それぞれが尊重される状態を指す。

企業におけるダイバーシティマネジメントでは、人員が特定の決まった属性の者に偏るのを避け、意識的に様々な背景を持つ人を採用する。そして、それぞれの事情に合わせて多様な働き方を用意し、組織としての一体感を保ちつつ誰もが活躍できる環境を整える。

多様な人材を受け入れることで、様々な背景を持つ優秀な人材を獲得したり、画一的な組織からは生まれない発想を事業に取り入れたり、社員の様々な立場や価値観を顧客対応やリスク管理に反映させるなど、企業としての競争力の強化に繋げる。結果的に企業イメージ向上などに繋がる場合もあるが、社会貢献や慈善を目的とした取り組みではない。

(2025.1.27更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。