読み方 : さんじゅつえんざんし

算術演算子【arithmetic operator】

算術演算子とは?

プログラミング言語などで用いられる演算子のうち、四則演算加減乗除)などの数値に対する算術的な計算を行うもの。和を表す「+」、差を表す「-」などが広く用いられる。
算術演算子のイメージ画像

多く言語では基本的な算術演算子として四則演算に対応する演算子を用意している。足し算には「+」、引き算には「-」を使い、これらは数学の表記と同じである。算術では掛け算に「×」、割り算に「÷」(日本の場合)を使うが、標準的なキーボードにはこれらの記号がないため、掛け算に「*」(アスタリスク)、割り算に「/」(スラッシュ)を用いることが多い。式の中では「a + b」や「x * y」のように演算子を値の間に記述し(中置記法)、その結果が新たな値として扱われる。

四則演算のほかに、割り算における余り(剰余、モジュロMOD)を求める演算子も広く使われる。多くの言語では「%」(パーセント記号)が剰余演算子に割り当てられている。「7 % 3」であれば結果は「1」となる。剰余演算は整数の遇奇の判定や、一定の周期で処理を繰り返す場面などで頻繁に用いられる。言語によっては冪乗累乗)を求める演算子も用意されており、Visual Basicなどでは「^」、PythonJavaScriptでは「**」で表す。「2 ** 8」は2の8乗(28)を表し、結果は256となる。

複数の演算子を組み合わせた式では、計算の優先順位が適用される。「*」「/」「%」は「+」「-」よりも先に評価され、この規則は算術と共通している。優先順位を変えたい場合は括弧を使って明示する。括弧の中が最初に計算され、その後に外側の演算が処理される。算術とは異なり、中括弧大括弧の使い分けはなく、括弧は丸括弧 ( ) を何重にも重ねて書き表わす。

言語によっては、変数の値を1増やすインクリメント演算子「++」や、1減らすデクリメント演算子「--」といった算術演算子が用意されている場合もある。ループ処理のカウンタのように、値を1ずつ変化させる処理で頻繁に用いられる。整数同士の割り算では結果が整数として扱われる言語もあり、小数部分が切り捨てられることがある。算術と異なりデータ型によって計算の仕様や仕組みが影響を受けるため、注意が必要である。

他の辞典等による「算術演算子」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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