定数 【constant】 const / 常数

概要

定数(constant)とは、コンピュータプログラムソースコードなどで、ある特定の数値やデータに名前を与えたもの。変数とは異なり、宣言時に決めたコードの中で後から変更することができない。

プログラムコード中で何度も参照されるで、実行時に変更する必要のないものに用いられる。開発の途中で変更される可能性がある場合や、が長くて何度も入力すると打ち間違える危険がある場合、通し番号など人間が識別しづらいパラメータに分かりやすい名前をつけたい場合などに用いられる。

例えば、幾何学的な計算をプログラムで「a = 3.14159265359 * r * r」「v = 4 / 3 * 3.14159265359 * r * r * r」のように円周率を毎回数値で入力するのは煩雑で、桁が長く入力ミスの危険がある。

このような場合に「PI = 3.14159265359」のように定数を宣言しておけば、「a = PI * r * r」「v = 4 / 3 * PI * r * r * r」のように簡潔に記述することができる。円周率のように状況によらず不変なについてはJavaScriptのMath.PIのように言語仕様や標準ライブラリなどに組み込まれて提供されることもある。

多くのプログラミング言語には定数を定義する宣言文や命令などが用意されており、“constant” を縮めた “const” などのキーワードがよく用いられる。C言語の#defineのように、言語自体やコンパイラの仕様からは切り離し、プリプロセッサなどの仕組みで定数を実装する言語もある。

(2019.3.7更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる