ループ 【loop】
概要
ループ(loop)とは、輪(状のもの)、環(状のもの)、仲間内、閉回路、などの意味を持つ英単語。ITの分野では、環状あるいは循環構造になっているものや、繰り返しのことを意味する。通信経路のループ
ネットワークの分野では、通信ケーブルの配線や転送経路が循環構造になっている状態をループという。ループに迷い込んだ信号やデータは永久にその中をぐるぐる回り続け、回線資源を消費し尽くしてしまうため、障害の原因となる。
プログラムのループ
コンピュータプログラムの中で、プログラム中の特定の箇所を繰り返し実行することや、そのような制御構造やプログラムコードをループという。
多くのプログラミング言語にはループを制御するための命令や構文が用意されており、開発者が指定した繰り返し回数や終了条件などに基づいて処理が繰り返される。利用する制御文の違いにより「forループ」「whileループ」などと呼ばれる。
一回処理を行うごとに、ループ先頭に戻って再度繰り返すかループを終了するか判定するようになっている場合が多く、このような判定を処理の手前で行うことを「前判定ループ」、処理の後に行うことを「後判定ループ」という。このような判定がなく、永久に繰り返すように指定されたループのことを「無限ループ」という。
ループの先頭や終端以外の部分でループの制御ができる命令などが用意されている場合もある。C言語などではbreak文でループを強制終了、continue文でその回のループ終端までの処理をスキップできる。コード中の任意の位置に実行を移すgoto文が用意されている言語では、これを使ってループ中からループ外へ強制的に脱出できる場合もある。
(2021.12.30更新)