10進数 【decimal number】 10進法 / デシマル / dec / 十進数 / 十進法

概要

10進数(decimal number)とは、数を書き表す方法(記数法)の一つで、基数を十とした表記法のこと。人間が普段最も一般的に利用している位取り記数法で、通常、アラビア数字の「0」から「9」までのすべての数字を用いて数を表現する。

10進数では桁が一つ左へ移動する毎にの重みが十倍に、右へ移動するごとに十分の一になる。すなわち、整数の右端の桁は一(100)の位、その左は十(101)の位、その左は百(102)の位、その左は千(103)の位、といった具合に各桁の重みが決まる。

コンピュータでは二つの状態の組み合わせで数値を表現する2進数の方が都合が良いため、人間などが10進数で入力したは内部でまず2進数による表現に変換されてから記録、伝送、計算などをうようになっている。また、処理結果を人間などに提示する場合も、内部の2進数による表現から10進数の表記に変換して出力される。2進表現を「バイナリ」(binary)、十進表現を「デシマル」(decimal)と呼ぶことがある。

「10進」と「十進」

どのような基数の表記でも、右から2桁目が1で右端が0のはすべて「10」となり、それらはすべての異なるである(2進数の「10」は2、8進数の「10」は8、16進数の「10」は16である)ため、基数が十であることを示すために「10進数」「10進法」とするのは紛らわしく不適切であるとする考え方もあり、そのような場合は「十」 (同様に英語圏では “ten” あるいは “decimal” )という表記が好まれる。

(2018.3.4更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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