整数型 【integer type】 int型 / インテジャー
概要
整数型(integer type)とは、プログラミング言語などで用いられるデータ型の一つで、整数の値を格納できるもの。多くの言語に実装されている最も基本的なデータ型で、ビット長や符号の有無などにより複数の種類に分かれている場合もある。どのくらいの長さのデータで一つの整数を表現するかによって表現できる値の範囲が異なる。例えば16ビット(2バイト)符号なし整数型であれば、0から65,535(216-1)までの間に含まれる整数値を表現できる。
多くの言語では、“int” や “Integer” などの型名で示される整数型が16ビットあるいは32ビットを表し、8ビットや16ビットは “short” などの型名や修飾子で、32ビットや64ビットは “long” などで表されることが多い。言語によっては8ビットの任意のビット列を格納する “char” や “byte” などの型が用意されており、8ビット長の整数型としても利用できる。
C言語の場合は処理系によってshort、int、longの長さが異なるが、規格上はint16_tのようにビット長を明示した型名も用意されている。同じように “Int64” といった長さが明記されたデータ型を用いる言語もある。
符号付きと符号なし
扱う値の範囲の違いにより、0と正の整数のみを格納できる符号なし整数型(unsigned integer)と、負の整数も格納できる符号付き整数型(signed integer)が選択できる場合がある。
符号付き整数は最上位ビットが正負の符号を表しており、表現できる値の幅は符号なしと同じだが、絶対値の上限は半分となる。例えば、16ビット符号なし整数の範囲は 0~65,535 だが、16ビット符号付き整数の範囲は -32,768~32,767 となる。
(2018.12.14更新)