二項演算子 【binary operator】 2項演算子
二つの項と演算子をどの順番で記述するかは三つの方式があり、日常的な算術の四則演算や多くのプログラミング言語では、(a + b)という具合に演算子を二項の間に置く「中置記法」(infix notation)を用いる。
一方、(+ a b)のように演算子を先頭に置く記述法を「前置記法」(prefix notation)あるいは「ポーランド記法」(Polish notation)、(a b +)のように末尾に置く記述法を「後置記法」(postfix notation)あるいは「逆ポーランド記法」(RPN:Reverse Polish Notation)という。
演算子を複数用いて「a + b + c」のように多数の項を一つの式に連結することができるが、これは「(a + b) + c」のように二項の演算を繰り返しており、個々の演算子が扱う項は二つずつであると考えることができる。中置記法における演算子の優先順位は算術計算と同じように決められており、「(x+y)*2」のように丸括弧()を用いて変更することができる。
一方、「x++」のように一つの項のみを用いて演算を行う演算子を「単項演算子」(unary operator)、「x ? a : b」のように三つの項を用いて一つの結果を得る演算子を「三項演算子」(ternary operator)という。
(2021.12.8更新)