ルータ広告 【RA】 Router Advertisement / ルータアドバタイズメント
ルータ広告のパケットには、そのネットワークのプレフィックス(ネットワークアドレス)やデフォルトゲートウェイなどの情報が記載されており、ルータと同じネットワークセグメントに属するすべてのホストにマルチキャスト(一斉送信)される。
ルータ広告を受け取ったホストはその情報を元に自らのIPv6アドレスを決定したり、ネットワーク接続設定を行ったりすることができる。初期の仕様ではDNSサーバのIPv6アドレスを知らせることができずDHCPv6など別の仕組みを併用する必要があったが、2010年に標準化されたRFC 6106により通知できるようになった。
ルータ広告は一定期間ごとに自動的に送信する設定にする場合もあるが、ネットワーク設定を行いたいホストから送信される「ルータ要請」(RS:Router Solicitation)と呼ばれるメッセージに対する応答として送信されることが多い。RSとRAの送受信により端末が自らのIPv6アドレスを自動設定する仕組みを「SLAAC」(Stateless Address Autoconfiguration)という。
(2023.8.3更新)