読み方 : サイダーひょうき
CIDR表記【CIDR notation】プレフィックス表記
CIDR表記とは?

現在のインターネットでは、32ビットのIPv4アドレスのうち、前半何ビットがネットワーク部で、後半何ビットがホスト部なのかはネットワークごとに異なっており(CIDR)、ネットワーク部を表す部分のビットを「1」としたサブネットマスクが用いられる。
CIDR表記は先頭のアドレスとネットワーク部の長さであるプレフィックス長を組み合わせた表記法である。プレフィックス長が「24」であれば上位24ビットがネットワーク部、残り8ビットがホスト部となり、同一ネットワーク内のアドレス数は256個となる。
プレフィックス長が小さいほどホスト部が広がり、より多くの機器を収容できる。この値はサブネットマスクと対応しており、プレフィックス長「24」はサブネットマスク「255.255.255.0」に相当する。先頭と末尾のアドレスで範囲を示す表記法に比べ、ネットワークのサイズやサブネットマスクが一目で把握できる。
CIDRが普及する以前は、「クラスA」「クラスB」「クラスC」といった固定区分でIPアドレスを管理していた。クラスBを割り当てると65,536個のアドレスが利用できるが、数百台しか必要としない組織には大半が無駄になる。こうしたアドレスの浪費とルーティングテーブルの肥大化が1990年代に問題となり、任意のビット長でネットワークを区切れる方式としてCIDRが1993年に標準化された。
現在はルータやファイアウォールの設定、クラウドサービスのネットワーク構成、セキュリティグループのアクセス制御など広く用いられる。「0.0.0.0/0」は全IPv4アドレスを指し、全許可・全拒否の設定でよく使われる。IPv6でも同様の記法が採用されており、「2001:db8::/32」のように表記する。
(2026.5.17更新)