ループバック 【loopback】 ローカルループバック / local loopback

概要

ループバック(loopback)とは、ある機器から送信されたデータや信号を、オウム返しにその機器へ送信し返す機器や仕組み。また、そのように自らへ戻っていく信号やデータの流れのこと。

通信などの分野では、ある機器からの出力を、そのまま入力へ戻すループバック装置を用いて伝送試験などをうことがある。機器の出力部や入力部そのものが機能しているかどうかを、通信の相手方の機器がなくても試してみることができる。

音響機器やコンピュータのオーディオ機能などで、マイクに向かってしゃべった音声が自分のイヤホンに流れる機能などもループバックという。

TCP/IPネットワークでは、コンピュータなどが自分自身を宛先として接続をったりデータを送信できるよう、仮想的ループバックインターフェースが用意されている。同じコンピュータで動作する他のソフトウェアネットワークを通じて提供している機能を利用するといった用途に用いる。

ループバックインターフェースには特殊なIPアドレスループバックアドレス)が割り当てられており、IPv4では127.0.0.0~127.255.255.255の範囲にある任意のアドレス(通常は127.0.0.1を使う)が、IPv6では::1がループバック用のアドレスとして予約されている。ホスト名には「localhost」や「loopback」を用いる。

(2018.11.8更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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