ループバック【loopback】ローカルループバック/local loopback

概要

ループバックとはある機器やシステムから送信されたデータや信号を、外部へ送出せずにそのまま自身へ送り返す仕組み。また、そのように戻っていく信号やデータの流れのこと。通信機器のテストや、コンピュータが自分自身を通信相手として扱う処理などに用いられる。
ループバックのイメージ画像

ある機器の出力をそのまま入力へ接続するループバック装置を用いて伝送試験を行うことがある。通信相手となる別の機器がなくても、自機の送受信回路や処理機能が正常に動作しているかを検証できるため、ネットワーク機器や通信回線の保守、障害箇所の切り分けにも利用される。

音響機器やパソコンのオーディオ機能でも「ループバック」という用語が使われる。マイクから入力した音声をそのままスピーカーやイヤホンへ出力する機能や、再生中のシステム音を録音ソフトへ取り込む機能を指す場合があり、配信や録音、オンライン会議での音声経路の確認にも利用される。

ループバックインターフェース

IPネットワークでは、コンピュータが自分自身を宛先として接続やデータ送信を行えるよう、仮想的なネットワークインターフェースNIC)である「ループバックインターフェース」が用意されている。このインターフェースを介した通信は物理的な回線を経由せず、コンピュータ内部で処理が完結する。

同一のコンピュータ上で動作する別のソフトウェアがネットワーク機能を利用して外部に提供する機能を、ネットワーク用の通信手順をそのまま流用して呼び出す際などに利用される。例えば、Webサーバローカルで動かして動作確認する場合、ブラウザからループバックアドレス経由でアクセスするといった使い方が一般的である。

ループバックインターフェースには専用のIPアドレスが割り当てられている。IPv4では127.0.0.0~127.255.255.255までの範囲が予約されており、通常は「127.0.0.1」が使われる。IPv6では「::1」という単一のアドレスがこの用途に充てられている。これらのアドレス宛てに送られたデータは外部のネットワークへ送出されず、送信元のコンピュータ自身へ返される。ホスト名としては「localhost」が用いられることが多く、名前解決を行わなくてもこの名称で自分自身へアクセスできるようになっている。

(2026.7.5更新)
 

他の辞典等による「ループバック」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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